ガネーシュヒマールを眺めていた場所の後ろにあった一軒目の民家からチャンスの扉が開きました。
ティプリンはジャガイモがとても美味しいことでも有名で、ジャガイモを食べに行った二軒目でも水晶を譲ってもらうことができました。
ガイドさんのサポートにより、すべて準備されている感覚を実体験するとともに、「僕は本当に運が良いんだな…」ということも心底思いました。
運がいいからこそ自然と必要なものが揃う
一軒目の民家からガイドさんが帰ってきました。
作戦会議をするかと思いきや、「向こうの家でジャガイモ食べさせてくれるって。ジャガイモ食べに行こう!」ということで、僕はガイドさんに釣れられ、宿から5分ほど歩いたところにある民家に向かいました。
そこには、一軒目の民家で赤ん坊をおんぶして子守をしていた女性もいました。
おんぶしていた赤ん坊は、その女性の子供ではなく、一軒目の民家で家事をしていた赤ん坊で、その女性はその家に遊びに来ていて、家事をしていた人の赤ん坊をおんぶしていたようです。
二軒目の民家が、その女性の家でした。
ティプリンはジャガイモが美味しい!
その女性は、なにやら柔らかい発泡スチロールのような敷物を、外から家の中に入れました。
その敷物は、日本で言うところの座布団で、僕やガイドさんが座る場所に敷いてくれました。
中には、
お父さん(想定年齢50~60)
お母さん(想定年齢50~60)
一軒目の家にいた女性(想定年齢30~40)
その女性の妹さんらしき女性、(想定年齢20~30)
の4人がいました。
お湯を沸かす暖炉を囲むように座ったのですが、暖炉の中にジャガイモをそのまま放って、火が通ったかなと思うジャガイモを手づかみでボールに入れていました。
一軒目の家にいた女性が、唐辛子と塩と何かのスパイスとお湯を混ぜ、すり鉢でゴリゴリとすって、ソース的なものを作っていました。
そのソースとジャガイモを僕に回してくれました。
ガイドさんが「ジャガイモはこうやって手で皮をむいて、このソースを付けて食べるんだよ。」と教えてくれたので、ジャガイモの皮を手で向こうとしたところ、熱すぎてなかなか上手くむけません^^;
ですが、民家の人はみんな、熱々のジャガイモの皮を秒でむき終え、パカッと半分に割り、ソースを付けて食べていました。
なんとか僕も半分向けたので、ソースを付けて食べてみたところ、なんとも言えないくらいのちょうど良い辛さのソースで、ジャガイモもすごく美味しかったです。
日本のジャガイモと何が違うんだろう?と思いますが、その違いもわからないのですが、何かが美味しいんですよね。
ガイドさんに聞いてみると、ティプリンはジャガイモが美味しいことでも有名みたいでした。
ジャガイモを食べると水晶が出てきた
旨辛ソースでひたすらジャガイモを食べていると、ソースの辛さに思わず「ケホッ!ケホッ!ケホッ!」と咳き込んでしました。
咳き込んだからか、辛いのを食べたからか、体が異様に熱くなり、汗を書き始めたので、ライトダウンを脱ぎ、ネックウォーマーも脱ぎました。
すると、その家のお母さんがお水をコップに注いて、僕に渡してくれました。
「thank you」と言い、お水をもらいました。
すると、お母さんが「Do you speak English?」と聞いてきたので、「little」と答え、あまり話せないことを伝えたところ、お母さんは「OK OK」と答えてくれました。
何か、本当に日本人が珍しいらしく、家族4人とも、僕の事をチラチラを見ていました。
「日本人に興味はあるんだけど、どうコミュニケーションを取ったら良いかわからない」そんな雰囲気でした。
すると、ガイドさんが、一軒目にいた女性にネパール語で何やら話し始めました。
その会話にお母さんも混じりながら会話が進みました。
すると、一軒目にいた女性は、僕とガイドさんの後ろにある棚のところに行って、ガサゴソと何かを探していました。
水晶だけでなく、ルビーの原石も
その時、ガイドさんが「この家にも水晶があるみたいで、見せてくれるみたいだよ」と。
ガイドさんは、一軒目にいた女性とやりとりをして、水晶を探していることを伝えてくれていたようでした。
水晶を見せてもらいに、この家にジャガイモを食べに連れてきてくれたようです。
すると、女性が、少し大きめの水晶と、小さめの水晶が入ったビニール袋を出してきてくれました。(一軒目の小さい水晶と同様、小さい水晶はビニール袋に入れて保管しているようです^^)
僕は、「おー!ここにも大きめの水晶が!」と、水晶をまじまじと見ていました。
水晶をまじまじと見ている人が珍しいのか、その民家の人は、水晶をまじまじ見ている僕をまじまじと見ていました^^
ガイドさんが「これも譲ってもらえるか、交渉してみるね」と言ってくれました。
その時、女性が何やら水晶とは違う原石も見せてくれました。
ガイドさんに、何やら伝えて、スマホのライトでその原石を下から照らすと、その原石は濃い赤色をしていました。
ガイドさんが、「これはルビーの原石らしい。でもこれは譲ってもらうには、かなり高いみたい。」と教えてくれました。
「ガネーシュヒマール産のルビーなんてあったんだ…」と少し驚きました。
ですが、ルビーよりも今は水晶が大切だと思ったので、ルビーはとりあえず今度で、今回は水晶を譲ってもらうことに絞ることにし、ガイドさんにそれを伝え、水晶の交渉だけをしてもらうことにしました。
帰りはもう一人追加
ガイドさんが「明日帰る時に、この家の人を一人車に乗せて行きたいんだけど良い?学校に通っているらしくて、途中まで送って欲しいって頼まれたんだ。」ということ。
僕は、「いいですよ」と快諾しました。
ですが、ちょっと不思議だったのが、「この家族の中に学生っぽい人っていたっけ?」と思い、家族をみたのですが、妹さんらしき人が20~30歳くらいに見えました。
「きっと専門学校か大学生で、この村から短期で学びに行っているのかもしれない」と思いました。
そして、お腹もいっぱいになり、ガイドさんも「そろそろ宿にもどろうか」ということで、その民家から出ようとトレッキングシューズを履き紐を結んだ後、ネックウォーマーが無いことに気がつきました。
あれ?どこだろう?と探していると、僕が座っていた場所に置いたままになっていることに気がつきました。
ですが、「トレッキングシューズをまた脱いで履くのもめんどうだな~」と思っていたところ、中に妹さんがいました。
なので、黒いネックウォーマーを取ってもらうために、まず妹さんに目を合わせ、そしてネックウォーマーに指を指し「Black… Neck warmer.」と伝えました。
すると、その妹さんは、僕が何を言いたいのか理解してくれたらしく、ネックウォーマーを取って来てくれました。
取って来てくれたことに、丁寧でわかりやすい英語で感謝の気持ちを伝えるために、「Thank you very much」と伝え、その民家をあとにしました。
すべて用意され、サポートされている感覚
先日のブログで、一軒目の話を書きましたが、その一軒目からチャンスの扉が開き、二軒目でもスムーズに水晶を譲ってもらえることになりました。
その後も、ガイドさんの働きで、小さい水晶をまたビニール袋で分けてもらい、合計15kgの水晶が集まりました。
しかも、帰りの荷物の重さを気にしていたのですが、ガイドさんが「お金少しかかるけど、荷物を持ってくれる人に頼めるよ」とのこと。
なんと、ポーターさんまでコーディネートしてくれたのでした。
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運が良くないと、こんな経験できない
ガイドさんには、「自分はいくらお金を持って来ている」とか、「水晶の販売をしている」ということも伝えていませんでした。
ただただ「僕は、ガネーシュヒマール水晶が昔から好きで、その産地の一つであるティプリンに行き、石を買ってみたい」ということだけを伝えていました。
ただそれだけなのに、ガイドさんが色々と自主的に動いてくれ、水晶がどこにあるか?を民家の人に聞いてくれて、賢いやり方まで提案してくれました。
こんな至れり尽くせりのサポートは本当に初めてで、心から感謝の気持ちが湧き上がって来ました。
感謝の気持ちが湧き上がってきたからこそ、「自分は本当に運がいいんだな」と実感しました。
運が良くないと、ここまでのサポートされている体験はできなかったかもしれません。
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次回へ続く
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